はいさ~い!
あなたはお墓でお酒を飲んだことありますか?沖縄では「清明祭(シーミー)」という、お墓でお酒を飲むイベントがあります。
お墓でお酒を飲む理由は、お墓を掃除するために親戚一同が集まるからです。
ただお墓の掃除をするだけだとつまらないですが、お酒を飲むためだと思うと掃除も楽しめるという、昔の人が掃除を楽しむために編み出したイベントなのです。
実際にどんな事をするのか、シーミーの詳しい内容を解説していきます。
清明祭(シーミー)とはお墓参りのこと
シーミーとは毎年4月に行われる沖縄の墓参りのことです。
ちゃんとした日付は決まってなく、ほとんどの家庭が4月の何回目の日曜日にやるかで決めています。(成人式みたいな感じです)
日にちは決まってませんが、成人式のように何回目の日曜日にやるか決まっていると間違うことがありません。
沖縄のお墓は大きく少人数では掃除が終わらないため、親戚一同集まって掃除をします。
沖縄のお墓は小さな家
沖縄のお墓はとても大きいため墓石という言い方をしません。どちらかと言うと小さな家のような感じです。
10人以上入れるお墓がほとんどで、なかには家の土地以上に大き50人以上入れるような大きいお墓もあります。
「シーミー」は親族一同が集まる大イベントのため、ほとんどの家庭が大きい墓を作るのです。
シーミーは10人以上が集まる
沖縄のシーミーは大人数で掃除をするため、親戚・家族全員で集まります。
沖縄は子供が多い家庭が多いため、親戚が集まると10人以上いるのも珍しくありません。
沖縄の出生率は、47年連続1位となっています。(2022年現在)
私も6人家族だよ。
それだけの人数が入るお墓を準備しないといけないため、どうしても大きくなってしまい家のような大きなお墓になるのです。
シーミーは掃除をした後に宴会をする
実際にシーミーでは何するかを説明していきます。
まずは掃除
まずは男性陣でお墓やその周りを掃除します。草木が生い茂っている場所にお墓があることも多いので、枯葉などを除去していきます。
沖縄の4月はすでに暑くなっていますが、虫に刺されないように長袖を着ていかないといけません。昼前から掃除をしないといけず、暑いなか長袖で働くためなかなかしんどいです。
宴会の準備
掃除が終わると、日差しの強い中お墓に長居するので、日差しよけのテントを設置します。お墓にテントを設置するのも沖縄ならではでしょう。
テントを設置したら宴会するための準備です。
床にブルーシートを敷いておばぁが作った重箱の料理を並べていきます。
宴会の準備ができたらお墓に、
- お酒
- 線香
- 重箱から料理(お餅や三枚肉)
この3つをお供えします。
宴会開始
準備ができたら宴会の開始です。
子供や運転手はジュースで、大人はビールで乾杯です。
大人はご飯を食べながら談笑、子供はご飯を食べたらお墓の周りで遊びます。
お墓の周りを走り回ったりお墓の上を昇ったりするのは、よく見る光景です。普段お墓の周りで遊んでいたら怒られますが、シーミーの時だけは許されます。
宴会終了
2時間ほど談笑している頃には、子供も遊び疲れていると思うので、片づけをして宴会終了です。
片づけが終わり次第、子供たちはお帰りです。
子どもだけ?大人は?
大人は2次会の準備でおばぁの家に集まります。おばぁの家では泡盛で乾杯です。
沖縄の宴会は眠くなるまで終わりません。シーミーはお昼からするので、何次会でもやります。
おばぁの家で飲んだ後は、更に居酒屋やスナックに行く人もいます。
そして子供が眠りについた頃に父は帰るのです。
まとめ:シーミーはお墓でお酒を飲む事を口実に掃除をしにいく
ざっくりとした内容はこんな感じです。
沖縄の人がお墓でお酒を飲む理由を分かってもらえましたか?
もちろんお墓で飲むのは1年に1度だけで、他の日はお墓で飲むなんて不謹慎な事はしませんよ。
4月に沖縄に来て、お墓でお酒を飲んでる人を見て
沖縄の人は不謹慎だな~
なんて思わないでくださいね。
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